人気ブログランキング | 話題のタグを見る

おでんせ★CILもりおか cilmorioka.exblog.jp

どんなに重い障害があっても地域社会の中で自分らしく生きられるよう一緒に考え応援していきます


by おでんせ★CILもりおか
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

「障がいのある人もない人も共に学び共に生きる岩手県づくり条例」が制定

 2006年12月に、国連で障害者の権利条約が採択され、日本政府は2007年9月に署名をしました。
今、日本各地で障害者差別禁止条例が出来上がろうとしている中、2006年千葉県、2009年北海道に続いて、2010年12月8日、「障がいのある人もない人も共に学び共に生きる岩手県づくり条例」が、岩手県議会において制定されました。議会定例会にてこの瞬間を傍聴できた事は忘れません。これは2008年に、県民有志による、「障がい者への差別をなくすための岩手県条例の制定を進める会」が、障がい者団体などから集めた差別事例と請願を県議会に提出したことから、岩手県議会が動いて条例制定に結びついたものです。岩手県議会では、2010年9月10日から10月12日にパブリック・コメントの募集を行い、113件の意見が寄せられました。障がい者団体との意見交換会には19団体22名が集まりました。その中で出された差別事例や意見を基に条例作りが進められました。
そのような流れの中で、CILもりおかでは2010年12月10日に、ピアサポートセンター等設置推進事業「障害者禁止条約・条例が出来て、地域がどう変(か)わるか~障害者禁止条約・条例学習会~」を行うことができました。  
前半の学習会では、なぜ、障害者差別禁止条例が必要なのか? 障害者の権利条約の中身、障害とは何か? 差別とは何か?など、全国の状況をまじえてわかりやすく講義いただき、岩手の条例についても解説いただきました。講師は、兵庫県西宮市自立生活センターメインストリーム協会事務局長の佐藤聡さんが務めて下さいました。後半のワークショップでは、参加者全員で差別の事例を出し合って確認し、考えました。長いはずの3時間半があっという間に過ぎました。受講されたみなさまから、講師佐藤さんのわかりやすいお話しをもっと多くの県民に聞いて欲しかったという声が続々と寄せられました。
≪講演はいかがでしたか?≫
★すばらしい内容で障害者ばかりでなく、県民の皆さんに聞いてもらいたいと思います。
★わかりやすいテキストがあって、それに添う形での講演で良かったです。
★間接的差別、直接的差別、合理的配慮の欠如等、障害があるだけで日本には多くの差別が存在する事が理解できました。
★理路整然とし、とても分かりやすくお話しを聞かせていただきました。特に「岩手県の条例」にも触れていただきありがとうございました。障害者差別の具体例が上げられ、話が勉強になりました。健常者の合理的配慮の欠如など、なるほどなと思いました。
★講師の佐藤さんは、笑いのネタが豊富で面白い人で体験等もとても分かりやすかったです。
★健常者の都合に合わせて作られた社会構造が当たり前でその当たり前を当然と思っている社会がおかしいのだとあらためて思いました。
≪ワークショップに参加した感想≫
★参加者それぞれ苦労されていると感じました。
★このような形のワークショップは初めてだったので斬新でした。
★もう少し時間があれば、細かな問題点も見えてきたような気がします。でもこのようなワークショップは何度でもやりたいと思いました。
★みんないろいろ言ったので、差別イコール偏見とか、合理的配慮の欠如、バリアフリーの欠如などに繋がっているんだなあと思いました。
★いろいろまだ言い足りないことがあったので、どこかの学習会に出て、また言いたいです。
★各々の障害者の状況がわかったこと、交流ができたことが良かったと思います。
★笑い混じりもあったが、実際は傷ついているんだよな、と思いました。
★気づかない所で、合理的配慮の欠如的な対応をしてしまっていたのかもしれないと感じました。
★事例を出し合って分類していくという作業は、事例の深刻さや酷さを超越して、ある意味第三者的な目で捉える事ができました。
≪差別禁止条例に期待すること≫
★条例内要を実現して欲しいです。 
★来月、八王子の条例が成立するかどうか。
★日本は何故こうも遅れてしまったのかを当事者も入れて議論をして、より良い法整備をしていかないといけない。
★罰則を伴う差別禁止の法律に進展することを期待します。このような法や条例が出来、社会の配慮が充実することは、障がい者のみならず、全国民にとって暮らしやすい日本になることが期待されます。
★障害の幅を広くして誰でも暮らしやすい法律を作って欲しい。手帳なんかいらないくらい。
★岩手県においても、差別禁止条例の施工が決まったことから、新たに障害者の差別がなくなる様、県民の理解の中で広がるよう期待しています。 
★人権を否定や拒否しないような法律を作って欲しい。
≪その他≫
★貴重な資料をありがとうございました。 
★点字資料をありがとうございました。
★医療モデルのところを聞いて、施設での思い出がフラッシュバックしました。
★なぜ日本は医療モデルしか障害じゃないって捉えるのかなあ。歩けないとか言えないとかだけで障害というのはおかしいと思いました。 
★いろんな方の講義を聞いてみたいと思いました。 
★市町村単位に条例があればいい。
 
 参加されたみなさまの感想にもあるように、条例ができたから差別がなくなるということではありません。今後、さらなるワークショップや学習会を重ねて、差別の事例を県民に広く知っていただき、だれもが暮らしやすい社会になるように働き続けていくことが大切だと感じています。
 
    
名前
URL
削除用パスワード
by cil_morioka | 2011-01-02 12:18 | 障害者差別禁止条例 | Comments(0)