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おでんせ★CILもりおか cilmorioka.exblog.jp

どんなに重い障害があっても地域社会の中で自分らしく生きられるよう一緒に考え応援していきます


by おでんせ★CILもりおか
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「KURISYO・UD調査隊」~だれにとっても住みよいまちについて考えよう~

ひとにやさしいまちづくり推進指針を策定している県からの協力依頼があり、6月28日、盛岡市立厨川小学校5年生70名の校外学習に行ってきました。盛岡駅構内において、5グループに分かれた児童たちの各班に、障害当事者が1名ずつ同行し、障害当事者(車いす、介助犬同伴の車いすユーザー、盲導犬同伴の視覚障害、聴覚障害)の視点から見た困難さや、バリアフリー設備の使い方について、JR駅員さんと共に、解説や説明を行いました。不便さより工夫を知らせていくというのが、探検のポイントで、私たちC班は、①滝の前広場のエレベーターを使って東屋駅前店前→②バスターミナル→③北側改札前券売機→④改札を通って北側多機能トイレ→⑤北側待合室→⑥新幹線ホーム→⑦在来線ホーム→2階南側コンコースの順で見学しました。「エレベーター」は、①車いすやベビーカーだけでなく、けがをしている方、足腰が弱い方にも便利です。②出入り口が両側にあるとエレベーター内で向きを変えずに、前を向いたまま出ることができます。③エレベーターの中や外に音声案内があると、どの方にも便利です。「通路、歩道」は、①視覚障害者のため点字ブロックがあります。②疲れたときに休めるように、ベンチがあります。③車いすやベビーカーが十分すれちがえる広さになっています。「待合室」は、①出入り口付近が平らで車いす等でも出入りしやすくなっています。②車いすやベビーカーでも移動や買い物がしやすいように、通路が広くなっています。③「北側待合室」にはベビー休憩室があって便利です。「多機能トイレ」は、①音声案内があります。②手すり、ベビーシート、洗面台、鏡、点字、オストメイト用シャワー等、様々な立場の方にとって使いやすくなっています。③出入り口付近が平らで車いす等でも出入りしやすくなっています。「改札口」は、①改札前の表示は、ローマ字表示にもなり、外国人にもわかりやすくなっています。②券売機の高さや点字は、視点の低い方や視覚障害の方でも利用しやすくなっています。※ただし、タッチパネルは、視覚障害者には不便です。「表示」は、①外国語でも表示されています。②大きく色分けされていて誰にでもわかりやすくなっています。「ホーム」は、①駅員さんが準備する「ステップ」で車いすの人でも乗り降りができます。②新幹線には、具合の悪い人が休むところや車いすの人用のスペースがあります。。。このように、駅員さんと、障害当事者が、コメントを挟みながらフィールドワークをしてみると、一部の障害者にとって便利に作られた「バリアフリー」というよりも、誰にでも使いやすい「ユニバーサルデザイン」が浸透してきていることを感じました。5年生の児童の皆さんが、車いすの歩調に合わせてゆっくり歩いてくれたり、車いすが通りやすいように道を空けてくれたりしたことが、いっしょに学習をしている時を楽しくさせてくれました。グループごとの意見交換会では、「車いすの困るところはなんですか?」という質問に対して、「雪道を走れないこと」と答えると、「冬用タイヤはないのですか?」と話しが深まりました。児童の皆さんは、普段あまり車いすの人を見かけることがないということでしたが、このような授業や体験の機会を重ねて、だれもが住みよいやさしい街づくり、こころ作りに、目を向けていって欲しいと感じました。
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by cil_morioka | 2010-07-05 22:52 | バリアフリー | Comments(0)