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おでんせ★CILもりおか cilmorioka.exblog.jp

どんなに重い障害があっても地域社会の中で自分らしく生きられるよう一緒に考え応援していきます


by おでんせ★CILもりおか
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第3回バスはぼくらにとってもスニーカー 交通バリアフリーセミナー

2009年6月12日(金)交通バリアフリーセミナー
★はじめの言葉
 「これから、第3回バスはぼくらにとってもスニーカー 交通バリアフリーセミナーを始めます。」
★セミナーあいさつ 
「本日は皆さま、お集まりいただきありがとうございます。バスはぼくらにとってもスニーカー は、2003年に第一回、2007年に第2回を行い、そして今年が第3回目となります。地域住民の足としてかかせないバスの利用について、歩道整備について、道路整備について、誰もが使いやすい移動手段となるように、利用者事業者行政道路関係者に集まっていただき、活発な意見が交わされました。本日は2日目です。これから16:30までパネルディスカッションを行います。移動、交通の問題を皆さんで考える場にしたいと思います。皆さまよろしくお願い致します。」
★パネリスト紹介
★パネラー発表
●「公共サインについて」  盛岡市
@重点的整備地区を、盛岡駅中心に行っている。
@盛岡駅北口にある触知案内板までの誘導をどうするか?当事者の方にお伺いしたい。
@点字誘導ブロックを設置。
@インフォメーション案内の看板設置。盛岡駅西側は緑色、盛岡駅東側は青色の看板。
@今年度案内図を設置。(スライドP16~19)
@地下誘導サインについて、現況では文字でのみ案内しているのを、今後整備後はJISマークを入れるなどわかりやすくしていきたい。(スライドP20)

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●「知的障がい者当事者・支援者としてのバリアフリーの思い」  長葭さん
1.知的障がいのある娘との出会いから地域活動へ
@現在、娘38歳。
@笑顔 動作 地域の中で普通の幼稚園へ。特別のものがなくても普通に。
@親の会。アクセシブル。 
@先天性と中途では違う。中途障害の大変さ。
@グループホーム。
@人として同じ。
@それぞれの不自由さ、不便さがある。

2.ひとにやさしいまちづくり推進協議会委員として、岩手県における「ひとにやさしいまちづくり推進指針」策
定にかかわって
@親の会だけでは感じられなかった。
@不便さを発言していくこと。
@身体障害者の当事者運動は進んできたが、知的障害者の発言は親が代弁していた。親は代理であっても当事者ではない。
@本人の思いと、親支援者の思いは違う。
@社会との繋がりを持とうね。
@喫茶店をやるなど、社会との繋がりに繋がる。
@精神保健のボランティアも活動していて、精神障害当事者や家族が地域に出ることは並たいていではない。言っていくのは大変だけど、地域に出てきている。
@ハード面は進むがソフト面が進まない。どうすればいいの?
@平成13年にひとにやさしいまちづくりの指針が岩手県で出来、ユニバーサルデザインという考えのもと、形としては素晴らしい指針だったと感じる。
@ひとにやさしいまちづくり指針。前知事に福祉を見る目があった・・・が。

3.活動をとおして見えてきたもの
・高齢者疑似体験、k-pro、キャラバン隊Peer出前講座をとおして
@理念はすばらしいが、ソフト面が進まない。
@ソフト面をどうやって伝えてきたか→県病ナース他疑似体験。知的障害を知ってもらえるように、警察に冊子を渡す。
@市民に障害の理解をしてもらう→軍手で折り紙のやりにくさを体験してもらう。うまくやれないときの気持ち。どうしてやれないの?早くできないの?と親や周りに言われる本人の気持ちを体験してもらう。

4.「バリアフリー新法」で、ようやく「身体障害者等」から「障害者等」へ
・形はできましたが、心のバリアフリーは進んでいるでしょうか
@厚労省が三障害と言っているが、考えをきちんと、意識をきちんと持つこと。きちんとできていないと心のバリアフリーができない。
@運転手の態度。乱暴な言葉。絵カードの活用。
@知的障害者。バス、鉄道の利用ニーズが高い。岩手に住む人は特に必要。

5.知的障がいのある人の声から思うこと
@各障害を理解することで、やさしい町づくりに。

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●今福さん
@屋根づたいアクセスが必要。
@岩手県交通。でんでん虫。スロープ勾配きつい。スロープが鉄板なので、車椅子のタイヤが滑る。
@県庁前 縁石なく、でんでん虫のスロープ下ろせる場所がない。
@ある地域のストレッチャ-式車椅子の利用者が、西武バスに乗って移動できていたのが、突然乗車拒否された事例の話。
@拒否の理由→3点ベルト固定できない。(電動車椅子を想定して作られていない。ストレッチャ-にも使えない)から。また、人が倒れてきたときに危険だから、安全が確保できないという理由。
@こちらが「ストレッチャー式の車椅子は補装具申請では車椅子の枠に入る。だから車椅子である」と話をしても、バス事業者側は「車椅子ではない、だから乗せられない」と否定。
@「なんとか乗せてほしい」そうでなければ、移動するたびに介助者が1時間2時間もストレッチャー式車椅子を外出時に押すことになる。「外出時は介助者2人付ける」と、障害当事者側から妥協案を出しても、乗せる事を拒否した。
@長崎の事例では、簡易電動も乗車拒否。
@ストレッチャー型車椅子の人は、後に抗議姿勢をアピールするため、「乗り込み行動」(車椅子が何台もいっせいに乗り込むこと)を行った。市長も「市で事業助成している道だから」と加わり、この時だけならと、期限付きで西武バスは乗車を許した。この時、ストレッチャー型車椅子の人は「今日だけ市民になれた」と話したという。
@乗車拒否をなくせない。
@接遇改善。縁せきなくても、スロープを出して乗せるように。
@安全に円滑に乗れるために、運用しなければならない。
@乗客として受け入れるために、ウェルカム姿勢でなければいけない。

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★座談会「それぞれの発表を聞きあい、今後どうしていきたいか」
@パネラー→予算をつけて整備はできるが、ソフト面である心のバリアフリーが広がらない。
@パネラー→接遇 昨日の資料にもあるが、障害の特性を知ることが必要。「どうして広いのが必要なのか」とか。
@パネラー→どんどん乗る。コミュニティーバスにも乗る。(アネックス、イオン・・・)乗ることが必要。5年毎の見直し。6万台すべてに乗りたい。9,400駅ある。
ダスキンで行った。マイケルウィンター。全米30%。1990年移動権。3000台ノンステップ。

@Q.心のバリアフリーについての提案をお願いします。
@パネラー→ダイヤ路線を増やすように求められているが、知っている路線でも、不便感を感じている事を知った。
国の補助だけでは難しい。社員教育をしていきたい。
@パネラー→ソフト面 障害の理解 当事者がどんどん使っていって欲しい。また同じ発言になるが、昨日渡された国土交通省が出している知的障害者、発達障害、精神障害者などへの施設整備のポイント集もあるので、知的当事者には、視覚でわかる情報を整備としてハード面もお願いしたい。

★質疑応答
@Q.心のバリアフリーが浸透するには時間がかかる。マイノリティーの自分達市民がバスを乗っ取る精神必要。スノーバスターズのような・・・。車両もくたびれているバスが岩手に中古で来ているし・・・。(会場)
@Q.市、長葭さんの話しが良かった。市民の理解が足りない。「触知案内板」の周知、情報提供が必要だと感じた。(会場)
@Q.「触知案内板」の案内を市の広報に載せるなどしてみて欲しい。案内板を立てるだけではだめな気がする。
@せっかくやっている事業をどうやって市民に知らせるか考えて欲しい。(会場)
@A.周知、「触知案内板」 音声は必要かどうか等、利用者にお聞きしたい。(パネラー)
@A.「触知案内版」まで、点字ブロックで誘導するとか。当事者と協力しましょう。呼んでください。何がどのように必要かを検証しましょう。(会場)
@A.今年度事業として進めていくので、ぜひ、当事者の方をお呼びしたいです。後ほど、連絡致します。(パネラー)
@Q.最初に、当事者に現場を見てもらうことをなぜしないのかがわからない。関係者を入れて取り組まなければならない。(パネラー)
@A.昨日の意見交換会で出た危ない歩道を見てきた。当事者に言われて始めてわかる。対応したい。(パネラー)
@Q.精神障害者であるが、軽減措置どうなっているのか?(会場)
@A.障害福祉課に聞いて回答したい。(パネラー)
@A.精神の軽減措置は東北では4県で行われている。今月から仙台地下鉄も始まっている。
岩手はまだ。三鉄に陳情に行ったが、赤字なのでダメとの回答。(パネラー)
@A.皆さんにはバスに乗りたいという熱い思いがこんなにあるのに、逆に事業者のやる気というかを知りたい。事業者には、プライドを持って仕事をして欲しい。(会場)
@A.乗車拒否は差別です。「乗車拒否をさせない」運動をしていかなければならない。この事に尽きる。(パネラー)
★終わりの言葉
「予定時刻を15分も過ぎてしまいました。まだまだ、話したりないとは思いますが、名残惜しいですが、これをもちまして、第3回バスはぼくらにとってもスニーカー を終わります。
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by cil_morioka | 2009-07-07 10:10 | バリアフリー | Comments(0)