人気ブログランキング | 話題のタグを見る

おでんせ★CILもりおか cilmorioka.exblog.jp

どんなに重い障害があっても地域社会の中で自分らしく生きられるよう一緒に考え応援していきます


by おでんせ★CILもりおか
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

「障害者自立支援法訴訟の勝利をめざす岩手の会」学習会 3

「障害者自立支援法訴訟の勝利をめざす岩手の会」学習会の様子。
2009年3月29日13:30-15:00盛岡市総合福祉センター4階ホールで行なわれました。

「みんなちがって、みんないい」~障害者自立支援法の問題点と訴訟運動が問いかけるもの~
日本障害者協議会・きょうされん常務理事 藤井克徳氏による講義のレジュメと、ブログ管理人がメモしてきた内容です。

はじめに
1.みんなで考えてほしい大切な用語
1)障害とは
・WHO その人を取り巻いている環境を見る。(視覚障害だったら→情報障害、移動障害)
・周辺条件
・法律
2)自立とは
・人の力に寄らず
・その人の尊厳
・見えなかったものがだんだん見えてくる
・だんだんその人らしくなってくる
3)ノーマライゼーションとは
・1959年 親の会 社会にみんないて当たり前
・知的入所施設
・一日の生活がノーマルか
・一週間の流れがノーマルか
・一年間がノーマルか
・一生涯がノーマルか(就学、就職、恋愛、結婚、高齢)
・選ぶ権利
・男女の関係が尊重されるか
・経済基盤 2級年金 67,000
・住むところ
・自立支援法はこれらに反する

2.この国の障害のある人びとの今
1)障害のある人びとの数はどれくらい
・730万人のうちの6%
・発達障害、難病、高次脳障害入っていないので、これらを含めると、10-15%
2)住まいの実態
・障害者が東京から地方へ移住している。(都会にコロニーがなくなって)
・グループホームはあまり良くない→(自立の、地域生活の)完成図ではない
・個人の住居があるべき
3)働くことの実態
・法定雇用率
4)見過ごすことのできない現象
・知的 成人の1/3は入所施設入所。山間部の施設。この国に生まれた不幸を併せ持つ。
・精神 10万人いる(社会的入院)
・ナイチンゲールの言葉→2ヶ月入院すると生きる力が萎えてしまう。
・童謡詩人金子みすゞの言葉→「みんなちがって、みんないい」

3.迷走続ける障害者自立支援法(以下、自立支援法)
1)なぜ自立支援法が構想されたか
・朝日新聞、毎日新聞が、「介護保険見直しで障害と統合」を報じる(04.01.08)
・財政危機による財政問題があった。
・グランドデザイン(04.10)
・介護保険財源確保のため、介護保険料を納める年齢を40でなく、25あるいは30からの案が浮上。
・2兆円。
・グランドデザインご破算。
・条件①近い将来に統合し、1割負担にする。②抑制する。
・衆議院(05)
・法案廃案→衆議院通す気がなかった。(05.08.08)
2)廃案から一転して強行採決(05.10.31)
3)施行後も納まらない混乱と不満(施行は06.04)
4)二度にわたって見直しが図られたが
5)厚労省・与党から示された『三年後見直し案』をどうみるか
6)あらためて自立支援法の問題点を考える
・生きていく行為を益とする
・障害を自分で責任を取りなさい
・生活保護見直し
・社会保障見直し→削減

4.応益負担めぐって『障害者自立支援法訴訟』として一斉提訴
1)なぜ訴訟を考えたか
2)弁護士グループと2年間にわたる検討
3)29人が全国の8地方裁判所に一斉提訴(第一次原告、08年10月31日)
4)『障害者自立支援法訴訟の勝利を目指す会』の結成(中央、地方で)
5)自立支援法訴訟の展望

 「障害」の定義から、「制度」の動き、「全国訴訟」に到るまでの経緯をわかりやすい言葉で話して下さった藤井氏のひと言ひと言に重みを感じました。
名前
URL
削除用パスワード
by cil_morioka | 2009-04-07 19:51 | 運動 | Comments(0)