2009年 05月 03日
私とピア・カウンセリングの出会い
私とピア・カウンセリングの出会いは、施設生活から地域生活へ向かう準備のさなか、自分のこれからの人生に希望と不安が入り混じった気持ちで、38歳の身体と心が、全パワーを振り絞っていた時です。ピア・カウンセリング講座に参加してみないかと薦められ、講座に参加しました。ピア・カウンセリングは、同じ時間を対等に分け合い、話を聴き合うというシンプルな方法のカウンセリングです。それまでの私は、誰かの敷いたレールに乗っかって誰かに指導されて誰かに決めてもらって生きてきたため、何回セッションという話しの聞きあいを繰り返しても、私に対して、「こうするといいよ」とか、「だからダメなのよ」とか言ってくれないことに物足りないというか、じれったいというか、そんな気持ちを抱きました。なぜ先生や看護師さんみたいに、「こうしなさい」と言ってくれないんだろう。私はどうすればいいんだろう。本当に施設出てやっていける?決めていい?セッションを繰り返しても、カウンセラーの方が答えをくれないので、自分で必死に自分自身に聞いてみました。自分の心の声を!そうしているうちに、人に答えをもらわなくても、自分はすでに決めていることに気づかされ、次第に、「自分はこうしたい」。そして最後には、「自分はこうします」という、自分の心の声を聞くことができました。そこにたどり着いたとき、とても不思議な気持ちがしました。そんな不思議な魔力を持っているピア・カウンセリングは今の私の生活になくてはならないものになっています。
by cil_morioka
| 2009-05-03 22:53
| ピアカウンセリング
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