私は今、深い孤独の中にいます。
その気持ちは、誰もが感じる感情だと思います。
どの時期に、どれだけ感じるかは、その人の人生に寄ります。
では、なぜ孤独を感じるのでしょうか。
人は、もともと、たったひとりで、
この世に生まれてくるからです。
双子ちゃんだって、三つ子ちゃんだって、
お母さんの産道を同じように通って生まれてきますが、
それぞれの人格を持って、
ひとつひとつの感情を持った「いのち」として、
生まれてきます。
そして、一生を過ごします。
だからかもしれません。
私も、母親の産道を通って、
たったひとりで生まれてきました。
生まれる前に、母親のお腹の中で
ちょっとなにか失敗をしたらしいですが、
障害を持って生まれてきたことを除いては、どこにでもいる赤ちゃんでした。
母親や家族に抱っこされて、あやされて、
涙を拭いてもらって、あたたかくしてもらって。
もちろん記憶はありませんが、おそらくそれが嬉しくて、
いっぱい笑って、泣いて、心地よく自分を表現して、
いちばん無心に生きていた頃かと思います。
愛し、愛されたいという、
人間の本質、本能のままに。
でもだんだん、どうであれ、成長していくのですが・・・。
病院を経て、施設に入って、
施設で暮らす子どもらしく。
いつもがんばって機能訓練に励む障害児らしく。
成人施設では、明るい障害者らしく。と、
いろいろな「らしく」という衣を一枚一枚まとって、
歳を重ねていくんですね。
それは誰にとってもごく普通のことなんです。
「▲▲▲らしく」なるというのは、まわりに合わせていくこと。
社会で生きていくための手段のひとつを、身につけていくことですから。
そういう、「▲▲▲らしく」を身につけて、
私は、ある意味、今日まで生きて来れました。
39歳の時に施設を出て、
介助を受けながら
ひとり暮らしをはじめました。
自分と同じ立場にある、重度障害者の自立支援、
地域生活支援をしたい強い気持ちが実行に結びついたのです。
❤ 自立(生活)を実現させる、CILとは
Ⅽenter For Ⅰndependent Lving(自立生活センター)。
1972年カリフォルニア州バークレーで、初のCIL誕生。
CILの考え⇒自分で選ぶ、自分で決める、自分で責任を持つ。
身辺自立だけが自立ではない。
国際障害者年に、来日したアメリカ人によってCILの活動が紹介された。
その後、CILの活動を、日本の障害者が学んで日本に持ち帰った。
日本全国に、CILができてきた。2012年現在、全国に123の拠点がある。
CIL(自立生活センター)とは?
障害者が中心的な役割を担当し、健常者スタッフと共に運営する福祉団体。
重度の障害者が自立して地域で暮らせるシステムを、作って存在させていく運動体。
重度の障害者が自立して地域で暮らせるサービスを提供していく、センター。
CILは、どんなサービスをするところ?
同性介助者による有料介助派遣。
ピア・カウンセリングの実施。
自立生活プログラムの実施。
相談を受ける。情報提供。
社会に働きかける。
■ CILもりおかでの活動 1
地域の障害当事者、ご家族の方たちと共に、福祉制度の改善を、行政に求める。
■ CILもりおかでの活動 2
ピア・カウンセリング講座 開催。
■ CILもりおかでの活動 3
地域の方、障害当事者の方たちと、お花見会や、クリスマスなどの季節行事をし、交流を深める。
■ CILもりおかでの活動 4
バスや電車など、公共交通機関を使って、障害者の移動手段を増やす。
活動をはじめて、9年になりますが、
この活動はまだまだ岩手に根付かずにいます。
施設や親元を離れて自立生活したいという障害者のニーズを広められない。
介護保障の受け皿がない。
町がバリアフリーでないこと、など。
以前、私は、その原因は社会の側にあるとずっと考えていました。
だから、社会の側が変わってくれないと、
どうにもならないのではないかと。
でも、最近、
活動が根付かないのは、
発信する側の伝え方が足りないのだと、思うようになりました。
福祉制度を変えるために国に訴えるなどの大それたことでなく、
身近にいるすぐ隣にいる人に思いを伝えること。
仲間に、思いを伝えること。
ひとりのこころを動かせたら、次の人へ。
そのまたとなりの次の人へと、同じ思いが繋がっていき、輪になっていきます。
それは、いつか大きなうねりとなり、社会を変える力となります。
・・・なかなかできずにいます。この歳になっても。
伝えたいことが伝わらずに、自分自身が辛い時、
どうか自分自身を責めないで。
自分以外のだれをも責めないで。
時間が解決してくれることもあります。
これは、自分自身に言い聞かせている、フレーズです。
また、
つぶやきでも、ひとりごとでも、だれかに、こころを開いて話してみること。
気持ちの整理整頓ができます。
そうこうしているうちに、こんな自分ともゆっくり付き合っていくかという
覚悟が生まれたら、いいんだと思います。
これも、自分自身に言い聞かせています。
❤ 自分自身を、生きる意味伝えなければ、なにも変わらない。
思いを、文字や言葉に出して、ひとに伝える。
ひととの関わりを通して、自分自身を見つめる。
ひと、社会と繋がっていくことへの挑戦。
最初に、戻ります。
愛し、愛されたいという、
人間の本質、本能のままに。
❤ 看護の道を志す、17歳のみなさんへ
看護と介助は違いますが、通じることは、
人と接するということです。
看護の対象となる方や、まわりの人を愛してください。
片思いという言葉はありますが、
気持ちが伝われば、いいことがやってくるでしょう。
人は、いのちあるかぎり、
孤独と向き合いながら生きていきます。
生まれてくるときも、死ぬ時も、ひとりだからです。
その孤独の一廓を照らすのは、
ひとと心が通い合ったという実感。
心にともる光です。
みなさん、すてきな看護師さんになってください。